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1日で英語学習に飽きる人へ【習慣化のコツはこの3つ】

英語力を伸ばすには、学習を長期的に継続することが不可欠です。短期的にぐわーっとがんばるだけじゃなかなか英語力は底上げされないんですね。

そして長期的な学習継続には習慣化が欠かせません。これはモチベーションに頼らないことが大事と言い換えることもできます。

モチベーションに頼ると続かないんですよね。短期的にはなんとかなります。でも長期的にモチベーションを高め、長期的にがんばり続けることってほぼ無理です。

だから「うおおおお頑張るぞい!」みたいなノリを続けるのではなく、学習を習慣化して当たり前の作業を当たり前のように毎日こなしていくことが重要。

じゃあどうやったら英語学習を習慣化できるのか?

以下、そのためのコツを解説しようと思います。

小さく始めることが大事

英語の勉強を習慣化するコツ。それは作業をバカバカしいほどに小さい単位にわけて、毎日ちょびっとづつこなすことです。

とくに新しい習慣を構築するには小さく始めることが必須です。

ジェームズ・クリアーが『複利で伸びる1つの習慣』で提唱している「2分間ルール」を意識するとよいでしょう。「新しい習慣に取り組むときは、2分間で完了する作業から始める」というものです。

クリアーは次のような例を挙げています。

・「毎晩寝る前に読書する」は「一ページ読む」に
・「ヨガを30分する」は「ヨガマットを取り出す」に
・「授業の予習をする」は「ノートを開く」に
・「洗濯物をたたむ」は「一足の靴下をたたむ」に
・「五キロ走る」は「ランニングシューズの靴ひもを結ぶ」に

(ジェームズ・クリアー『複利で伸びる1つの習慣』牛原眞弓訳)

これは英語学習にも応用できますよね。たとえば…

・寝る前に英単語を1つだけ暗記する
・午前中に長文を1段落だけ読む
・歩いているときに見えた景色を1回だけ英語化してみる

…などなど。

そんなちょびっとずつで意味あるんだろうか…

習慣を形成するためにはむしろこれがベストです。これを毎日繰り返せば習慣になります。そして一度できあがった習慣はそう簡単には壊れません。

ゼロを1にするのが一番大変ですからね。小さく小さく始めることでハードルが下がります。

1を大きくしていくことは(分量を欲張らなければ)そんなに難しくありません。

 

小さなノルマをこなすと、日によっては何故かめちゃくちゃやる気が湧いてくることがあると思います。

そのときも小さく小さく作業を細切れにして追加していくことが重要です。

「今日はやる気があるから10単語覚えよう」ではなく、「もう1単語いけそうだな」を10回繰り返すイメージ。別に数に決まりはありません。いずれにせよ1単語をこなした時点で大成功ですので。

大きなノルマを自分に課さないことが肝。できあがった小さな習慣に少しづつ作業を追加していくことで、大きな習慣になります。

 

逆にやる気がまったく湧かない日でも、このアプローチなら習慣が途切れることはありません。

1段落だけ読むとか、1単語だけ暗記するとかなら、やる気のない日でもできます。ゼロにしなければいいわけですからね。ゼロにさえならなければ習慣は途切れません。

 

すでにある習慣に英語学習を結びつける

6本の木

英語学習をうまいこと習慣化するための2つ目のポイント。それは、すでに習慣になっている日常的な活動に英語学習を結びつけることです。

真空に新しい習慣を打ち立てるのはきついんですね。鬼のように気力をもっていかれます。しかしすでに確立している習慣に作業を紐付けると、ストレスが減るのです。

これを習慣の積み上げと呼びます。

ジェームズ・クリアーは前掲書で次のような例を挙げています。

・瞑想。毎朝コーヒーをカップに注いだら、一分間瞑想する。
・運動。仕事用の靴を脱いだら、すぐ運動服に着替える。
・感謝。夕食の席に着いたら、今日の出来事で、ありがたかったことをひとつ言う。

(ジェームズ・クリアー『複利で伸びる1つの習慣』牛原眞弓訳)

英語学習にもこれを活用することができます。

すでに毎日行っている習慣をリストアップし、そこに新しく習慣化したい作業を(細かくわけた上で)紐づけていくのがコツです。

習慣化している行動はいくつもありますよね。たとえば…

・顔を洗う
・トイレに入る
・朝食を食べる

などなど。これに英語学習を結びつけていきます。

・顔を洗ったら1文だけ英作文
・トイレのなかで1つだけ英単語を覚える
・朝食を食べるまえに1段落だけ長文を読む

みたいな感じ。

これは本当に効果があって、やる気や気力を奮い起こさなくてもコツコツと英語学習を続けられるようになります。

ここでもやはり欲張って勉強しすぎないことがポイント。作業を小さな単位に細分化して、それを少しずつ日常的な習慣に紐づけていくのがおすすめです。

 

モチベーションよりも環境が大事

良い習慣を身につけるのと同じくらい重要なのが、悪い習慣に陥らないようにすることです。

ここで重要になってくるのが、モチベーションよりも環境です。

研究によると、良い習慣を維持できている人は、そもそも自制心を使わない傾向にあるといいます。自制心を試されるような状況から自分を引き離すことが上手いんですね。

だからメンタル的に気合をいれたりしなくても、悪い習慣からは自然と遠ざかり、良い習慣は自動的に継続していくというわけです。

これを見習って、モチベーションよりも環境を意識するようにしましょう。たとえば…

・英語学習をするときだけスマホを別室のカバンの中にしまってしまう
・英語学習は普段使っていない別室でやる
・英語学習は近所の図書館で行う

などなど。環境のほうを変えてしまえばモチベーションや自制心の必要量が減りますから、習慣を維持、強化するのがずっと楽になります。

 

ちょうどいい難易度の挑戦で飽きを回避

いったん習慣が身についたらそれで万々歳かというとそうもいかなくて、今度は退屈が敵として立ちはだかってきます。

作業がマンネリ化し、飽きてくるんですね。

ここで新しいものに飛びついたりしてせっかくの良い習慣が崩壊してしまうのがよくあるパターンです(むしろこれが普通)。

どうやったら飽きを回避できるのか?

一つの強力な解決策として、「ちょうどいい難易度の挑戦にチャレンジし続ける」というものがあります。

人間は課題があまりにも簡単すぎるとマンネリで飽きてしまいますし、逆にあまりにも難しすぎても心が折れてどうでもよくなってしまいます。

ちょっとだけ難しい挑戦をするとき、人間のモチベーションはもっとも高くなります。これを「ゴルディロックスの原理」と呼びます。

したがって英語トレーニングでもいったん習慣ができあがったら、ほんの少し負荷の強い目標を自分に課して挑戦し続けることが重要になってきます。

色々な方策が考えられますが、手っ取り早いのはやはり試験ですかね。とくにスコアが細かく出るTOEICはやはり使えます。小刻みに目標を設定できるからです。

「半年でTOEICのスコアを20点だけ伸ばす」みたいな目標で動いていくと、トレーニングに飽きにくくなると思います。950点とかを取ってしまうとまた別の工夫が必要になってくるとは思いますが、ほとんどの人は当面これでなんとかなるでしょう。

関連:TOEIC900点を取った勉強法はこれ【対策は3ヶ月前からでOK】

 

まとめ

以上、英語学習を習慣化するためのコツについて解説しました。最後にざっくりとまとめておきます。

・作業を極小の単位に細分化しそれを毎日こなす
・すでに習慣化している活動に作業を紐付ける
・モチベーションよりも環境に着目する
・ちょうどいい難易度の挑戦を繰り返して飽きを回避

 

今回の参考文献はジェームズ・クリアーの『複利で伸びる1つの習慣』。具体例から話を始めるアメリカ的な構成がやや読みにくいですが、学習のヒントになる知見がつまっています。

原書のほうも英語多読用の洋書としてけっこう人気があるみたいです。

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