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英語翻訳の勉強法はこれ【おすすめ本・トライアル対策・通信講座】

英語の翻訳ってどうやって勉強すればいいんだろう。できれば翻訳学校には通いたくないんだけど…

ここではこのような問いにお答えしようと思います。

山岡洋一が『翻訳とは何か』で言っているように、正しい勉強法に従い適切なテキストを用いさえすれば、翻訳は独学でもプロレベルまで上達できます。

独学で翻訳トレーニングするのに最適の名著、トライアル対策のテキスト、勉強のときに意識しておきたいこと、おすすめの通信講座を紹介していくので、参考にしてみてください。

英文法と精読のテキストで基礎力を固める(おすすめはこの3冊)

まずは英文法の理解を完全なものにしておくことをおすすめします。

「そんなものとっくに攻略済みだ」と思う人が多いかも。

でも意外と穴があるものですよ。そしてここに穴があると、それがのちのち効いてきてしまいます。

といっても英語学者レベルのたいそうな知識は必要なく、基本的には高校生レベルの英文法を完全習得していれば十分です(高校レベルの英文法はやたら高度なので)。

おすすめの参考書はどれか?

一番わかりやすいのは『総合英語エバーグリーン』なのですが、翻訳を志している人ならもっと高いレベルのテキストを使えるんじゃないかと思います。

ということでいきなり『表現のための実践ロイヤル英文法』をおすすめしておきます。『日本人の英語』シリーズでおなじみのマーク・ピーターセンが監修をし、コラムも書いている、評価の高い文法書。

 

次に、難解な英文でも正確に読み解けるように、精読トレーニングをしておくこともおすすめです。

ふつうに英語学習するなら精読よりも多読を重視すべきなのですが、翻訳となると人並み以上の精読力も重要になってきます。

テキストはここでも受験生用の定番書が役に立ちます。定番の伊藤和夫『英文解釈教室』をやればよいでしょう。

 

また越前敏弥の『日本人なら必ず誤訳する英文』も、文法力と精読力を鍛えてくれる良書です。

 

このレベルを最初に固めておけば、あとは実践での翻訳がそのまま精読訓練にもなるので、精読の勉強をするのは初期だけで十分です。

 

翻訳トレーニング本で翻訳脳を身につけよう

さて実際に翻訳の学習を開始します。

翻訳術を指南するテキストはたくさん出ているので、それに頼っていきます。

色々なものに手を出すよりも、まずは内容に定評のある名著に的を絞って、それを何周もするのがいいです。

おすすめを何冊か紹介します。

安西徹雄『英文翻訳術』

まずはこれ。たぶん翻訳関係で一番有名な本です。

翻訳って英文和訳とは違いますよね。原文の背後にある思考をイメージ化し、それを自然な日本語に直接降ろしてくるのが翻訳です。

英文和訳なら原文をそのまま日本語に置き換えれば完了なんですが、翻訳で要求されるのはこのような高度な操作です。

本書には構文ジャンルごとに、その自然な翻訳のためのテクニックが満載されています。

これを3周くらいすると翻訳脳の基礎が身につくことでしょう。

関連:翻訳トレーニング本の王者『英文翻訳術』【書評】

 

ここからさらに肉付けしていくなら、中原道喜『誤訳の構造』もおすすめ。

一流の翻訳者がおかしてしまったミスを点検しながら翻訳技術について解説してくれる名著です。

ハイレベルな英文法の確認にもなりますし、訳文の日本語が一流なので日本語力もパワーアップしていきます。

関連:一流の翻訳者でもミスはする 中原道喜『誤訳の構造』【書評】

 

さらに量をこなしたい場合は『英和翻訳表現辞典』が超おすすめ。

800ページ超えの読む辞典です。

ただの英和辞典ではなく、それぞれの英単語をどのように訳したら質の高い翻訳になるかを延々と解説してくれる本。

まさに翻訳特化というのか、これに取り組んでいると英語力以上に日本語力が伸びていきます。

関連:通読するだけで翻訳脳力アップ『英和翻訳表現辞典』【書評】

 

近藤哲史『トライアル現場主義!売れる翻訳者へのショートカット』

翻訳の仕事を受注する場合、まず間違いなく最初にトライアルを課されます。

トライアルというのは翻訳者の実力を試すためのテストで、給料は実際の仕事の数分の一になることが多いです(無給のトライアルは受けないようにしてください)。

このトライアルをどう突破するかが最初の試練になってくるわけです。

本書はその攻略法を、トライアルを課す側の人間が解説してくれる本。

アマチュアによる間違いだらけの解答例を、著者が添削していく構成になっています。

書いた人になりきれ、ミスに対する採点者の目を意識せよ、力の出しすぎには要注意などなど、5つの視点から解説。

このテキストに取り組んでおくと、仕事の受注率が大幅に上がり、学習の方向性もつかみやすくなります。

 

山田優『ChatGPT翻訳術 新AI時代の超英語スキルブック』

2022年に注目を集め、猛威を振るっているChatGPT。文章生成AIの一種です。

これが翻訳界に与えるインパクトも絶大。

ためしに、ChatGPT自身に「ChatGPTは翻訳および翻訳者にとってどのような意味をもつツールになりますか」と聞いてみました。

自然な対話形式の翻訳サポート: ChatGPTは自然言語での対話に対応しており、ユーザーが自由な形で質問や指示を出すことができます。これにより、翻訳に関連する対話や質問応答を行う上で、ユーザーが直感的かつ自然なやりとりができます。

多言語サポート: ChatGPTは多言語対応のトレーニングデータを基にしており、複数の言語での対話をサポートできます。これにより、異なる言語間の対話や翻訳作業が容易になります。

文脈を理解した翻訳: ChatGPTは前後の文脈を考慮して文章を生成することができます。これにより、単一の文だけでなく、文脈を含んだ翻訳が可能になり、より適切な翻訳が期待できます。

迅速な情報提供: ユーザーが質問を投げかけたり、翻訳作業に関する指示を出すと、ChatGPTは即座に応答し、翻訳者にとって迅速な情報提供を行う手助けとなります。

ただし、注意が必要な点もあります。ChatGPTはトレーニングデータに基づいて学習しており、特定の文脈や知識に欠けることがあるため、専門的な翻訳業務や高度な技術的な翻訳には、プロの翻訳者の手が必要となるでしょう。

 

これからの翻訳はAIとの共同作業になると思います。なのでAIを使いこなす力をつけておくのは不可避。

そこで本書の出番です。翻訳に特化したChatGPT活用書として2023年にベストセラーになった本。

全体の構成は次のような感じ。

・AI翻訳の仕組み
・従来の機械翻訳とChatGPT翻訳の違い
・AI翻訳の力を最大限に引き出す指令方法
・ChatGPT翻訳の実践例
・未来の翻訳および英語学習のあり方についての考察

ChatGPTを使いこなすには「プロンプト」と呼ばれる命令文の書き方を工夫する必要があります。

本書は翻訳に特化した形でプロンプトの応用例を教えてくれる本。

定番の型を無数に用意してくれているので、本書を真似るだけでハイレベルなアウトプットができるようになります。

 

自分が専門とするジャンルの日本語力を伸ばそう

翻訳で重要なのは外国語よりも日本語の力だとよくいわれます。

読書などを通じて一般的な日本語力を磨いていくことも大切なのですが、それ以上に意識してもらいたいのが、自分の専門ジャンルの日本語力を伸ばすことです。そのジャンル専用の言葉遣いを身につけることと言ってもいいでしょう。

たとえば金融ジャンルを例にとってみましょう。

riseという単語が出てきたとします。これは「上昇する」という意味で、英文和訳ならそれで十分ですよね。

しかし金融翻訳の場合、これを「強含む」と訳さなくてはいけない場面があります。

こういう文体上の決まり事がジャンルごとにたくさんあるんですよね。それらを意識して身につけていくことが重要になってきます。

どうやったらそういう語彙力が身につくんだろ…?

王道なのは自分が訳すジャンルの本やニュース記事を多読すること。

洋書とその翻訳バージョンを用意して、比較対照させながら読んでいくのもおすすめです。

ジャンルによっては優れたテキストがあるので、それを使って基礎力を整えるのも有効。たとえば経済や金融のジャンルでは鈴木立哉の『金融英語の基礎と応用』などが強力です。

 

通信教育ならアメリアがおすすめ



通信講座を探している人にはアメリアがおすすめです。

アメリアはフェローアカデミーが運営する翻訳者ネットワークとして有名。翻訳学校に比べると圧倒的に格安です。

ここに登録すると毎月色んなジャンル(金融、医療、特許、文学、ビジネスなど)の定例トライアルや、プロの技術だとか業界の裏話だとかを解説した翻訳情報雑誌が送られてきます。

非常に強力なペースメーカーになってくれるので初心者に最適。

また優秀な成績を残せばクラウン会員として登録され、アメリアを通して仕事を獲得することも容易になります。

自分の挑戦したいジャンルのトライアルは大切に保存して、なんども取り組んでみるのがおすすめ。

英文と和訳の両方を音読して、完全に暗記してしまうのも手です。英語力と日本語力が同時にアップします。

公式サイトをチェック→ 翻訳者ネットワーク「アメリア」

 

他のブログになりますが、アメリアについては以下の記事も参考にしてみてください。

翻訳者を目指すなら翻訳学校よりもアメリアがおすすめな理由【経験談】

翻訳者を目指すなら翻訳学校よりもアメリアがおすすめな理由【経験談】 | 世にひそむブログ
「翻訳の仕事をしてみたいけど、なにから手をつければいいんだろう?翻訳学校に通う余裕もないし、できれば自分一人で精進していきたい」 このような人には、まずアメリアへの登録をおすすめし...

 

まとめ

以上、翻訳を勉強する方法について解説しました。

最後にざっくりとまとめておきます。

・高校レベルの英文法を完全習得する
・精読トレーニングで基礎固め
・翻訳力を磨くには安西徹雄の『英文翻訳術』
・近藤哲史の『トライアル現場主義!売れる翻訳者へのショートカット』でトライアル対策をする
・ChatGPTなどのAIを活用できるようにする
・自分が専門とするジャンルの日本語力を磨いていく
・通信講座ならアメリアがおすすめ
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