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英語学習中級者が停滞の壁を突破する方法はこの6つ

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「英語をある程度学んできたのに、なかなか上級者のレベルに届かない⋯」

そんな壁を感じていませんか?

実際、多くの人は、中級レベルまでスムーズに到達するものの、そこから上への壁が突破できずに停滞してしまいます。

実は、中級者が停滞するのには共通の原因があります。

この記事では、伸び悩む中級者向けに、その壁を突破する方法を具体的に解説しようと思います。

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1. 語彙力を強化する

本を読む外国の少女

英単語の学習と聞くと、どうしても「初心者がやること」というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、中級者が上級者の壁を突破するためにもっとも即効性のある方法は、実は語彙力を強化することです。

英文法については、高校レベルをきちんと理解していれば、実際の読解やリスニングで大きく困ることはありません。問題は、語彙力を「高校レベルで十分」と思い込んでしまうことです。ここで停滞が起こり、なかなか次の段階に進めなくなります。

中級者が陥りがちなのは「文脈から意味を推測してしまえる罠」です。ある程度の力があれば、知らない単語でも前後の文脈から意味をおおよそ理解できます。しかし、そのたびに脳内で小さな推測作業が発生しており、そこに少しずつ時間とエネルギーが奪われているのです。

一見すると問題なく読み進められているように感じても、この「わずかなロス」が積み重なることで、理解の速度や正確さに大きな差が生まれます。逆に言えば、語彙をしっかり増やしていくことで、この無駄をなくし、よりスムーズに英語を処理できるようになります。

つまり、語彙力の強化は単なる「知識の追加」ではなく、英語力全体の効率を押し上げる最短ルートなのです。

僕自身、土屋雅稔の『映画学習最強プログラム』という本を読んで語彙力の重要さに気づき、単語学習を増やした経験があるんですよね。そこからリーディングもリスニングも伸びました。

どうやって語彙力を強化すればいいのか?

ではどうやったら語彙力を伸ばせるかというと、とりあえず『究極の英単語』のvol3とvol4をマスターすることをおすすめします。

これで12,000語、英検1級レベルの語彙力に到達できます。英語を読んだり聞いたりしていて、知らない単語が出てくるという経験はほとんどなくなるでしょう。

くわしくは以下の記事を参考にしてください。

英単語学習のおすすめ教材はこの2つ【中学レベルから洋書スラスラまで】
リーディング上達のためには英単語の暗記は欠かせないよね。でもどの参考書を使えばいいのかわからないな…。効率的に勉強できる本とかあるのかな?この記事ではこんな悩みに答え、おすすめの英単語テキストを紹介しようと思います。英単語学習には「初心者か...

 

2. 正確さを強化する

英語学習が中級レベルに達すると、多くの人は「だいたい通じる」「だいたい読める」という感覚を持つようになります。これは大きな成長の証ですが、同時に油断が生まれ、学習姿勢が少しずつ雑になっていく危険もあります。

例えば、会話では細かい文法の誤りを気にせずに話してしまったり、リスニングで聞き取れなかった部分をごまかして流してしまったりすることがあります。読解においても「雰囲気で理解できたからいいや」と、正確に意味を取る努力を怠ってしまいがちです。

上級者へ進むためには、もう一度基礎に立ち返り、文法や発音を磨き直すことが重要になってきます。

すでに知っているはずの文法も、使い方やニュアンスの違いまで突き詰めると、理解の解像度がぐっと高まります。また発音も、音声変化やイントネーションを意識することで、聞き取りやすさ・伝わりやすさが大きく変わります。

正確さを意識した学習は、地味に思えるかもしれません。しかし、この段階での「小さな修正」が積み重なることで、後に大きな自信と安定感につながります。中級者が伸び悩む壁を越えるためには、基礎を洗練させて正確さを取り戻すことが大きな鍵となるのです。

 何をすればいいのか?

まずは高校生用の英文法ドリルをマスターすることをおすすめします。意外と穴があるものです。

英文法テキストについて解説した記事はこちら↓

英文法のおすすめ教材はこれ【4冊だけでマスター可能です】
英語上達のためには、英文法の知識は欠かせません。文法がわかってないと文章の意味を正確に理解する精読・精聴はできませんし、精読や精聴ができなければ多読・多聴もできないからです。またあのめんどくさい文法の勉強やらなきゃダメなのか…英文法に苦手意...

次に精読用の教材にじっくり取り組むのがよいでしょう。おすすめは『英文解釈教室』です。

精読トレーニングについて解説した記事はこちら↓

英語精読のおすすめ教材はこの2つ【使い方まで解説】
英文をゆっくりかつしっかりと読んでいく精読トレーニング。昔ながらの英語学習法ですが、これって必要なのでしょうか?結論から言うと、必要です。英語を正確に理解する力が、読解、リスニング、スピーキング、ライティングの基礎になるからです。逆にここが...

また、発音を強化すると、スピーキングだけでなくリスニングにも効果があります。おすすめは『あいうえおフォニックス』というテキスト。

Youtubeにあるチャンネルも有益です。

 

3. 運用力を強化する(アウトプットの練習)

英語を音読する男性

英語学習の中級者がぶつかる大きな壁のひとつに、「知識はあるのに使えない」という問題があります。

語彙も文法もある程度身についているのに、いざ会話やライティングになると、言いたいことが瞬時に出てこなかったり、表現が単調になってしまったりするのです。

この壁を突破するには、「アウトプットの練習」を意識的に取り入れる必要があります。リーディングやリスニングでインプットを重ねるだけでは、英語を理解する力は伸びても、実際に使う力は強化されません。スポーツと同じで、練習で体を動かしてはじめて使えるスキルとして定着するのです。

具体的には、毎日の学習に短時間でもアウトプットの場を組み込むことが効果的です。例えば,、

  • 読んだ記事の内容を自分の言葉で英語に要約する
  • SNSに英語で短い投稿を書く
  • オンライン英会話で意識的に新しい語彙や表現を使ってみる

といった実践が挙げられます。

重要なのは「間違えてもいいから使う」こと。学習者の多くは正解を意識しすぎてアウトプットを避けがちですが、実際には間違いを通じてこそ運用力は鍛えられていきます。

アウトプットを積み重ねることで、頭の中にある知識と実際に使う言葉が結びつき、英語が「自分のことば」として機能し始めます。中級から上級へ進むためには、この運用力の強化が欠かせません。

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4. 量を増やす

学習法や工夫はいろいろありますが、最終的に英語力を大きく引き上げるのは「量」です。どれだけ効率的な方法を選んでも、インプットもアウトプットも絶対的な量が不足していれば、成長には限界があります。

特に中級者の場合、学習の質にこだわるあまり「もっと効率的な方法はないか」と探して時間を使ってしまうことがあります。しかし、上級者へ進むために絶対的に必要なのは、毎日の積み重ねによる圧倒的な練習量です。読む、聞く、話す、書く──すべての領域で「量をこなすこと」を意識すれば、確実に力は伸びていきます。

コツはスキマ時間を活かすこと。机に向かって本格的な学習を増やすのもいいですが、それだとなかなか続きません。むしろ、毎日のスキマ時間、あるいは日常のルーティーンに、上手く英語を忍び込ませることが重要です。こうした小さな「量の上積み」が、やがて圧倒的な差となって現れます。

もちろん質を軽視してよいわけではありません。しかし、質を追求する姿勢と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「どれだけ英語に触れたか」という量の確保です。英語力を決定づけるのは、結局のところ積み重ねた時間と経験の総量なのです。

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5. 多様性(幅を広げること)を重視する

6本の木

英語学習の中級者が停滞に陥る原因のひとつに、「得意分野に偏ってしまう」ことがあります。

たとえば、ニュース記事ばかり読む、ビジネス英語ばかり学ぶ、海外ドラマばかり見る──。同じスタイルの英語にばかり触れていると、語彙や表現の幅が限定され、対応できる場面がいつまでも広がらないのです。

上級者へと進むためには、意識的に学習の多様性を広げることが必要です。

ニュースやビジネス文書に加えて、小説やエッセイなど文芸的な文章に触れることで、リズムや語感が磨かれます。学術的な記事や専門書を読むことで、抽象的な議論を扱える力がつきます。さらにSNSやポッドキャストなどカジュアルな英語を取り入れれば、自然な会話表現にも強くなります。

また、重要なのは 「学習内容」だけでなく「学習方法」にも多様性を持たせること 。

リスニングに偏っているならリーディングを増やす、ライティングばかりならスピーキングを取り入れる、といった具合に複数の技能を組み合わせることで、理解と運用のバランスが整います。あるスキルで得た知識が、別のスキルの練習で活かされる⋯そうした相乗効果が生まれるのです。

多様性を意識した学習は、一見遠回りに思えるかもしれません。しかし、幅広いジャンルと方法に触れることで「未知の場面に出会ったときの対応力」が大きく向上します。

 

6. 英語で考える習慣を身につける

中級者が上級者への壁を感じる大きな理由の一つが、「日本語で考えてから英語に直す癖」です。初級の段階ではそれで十分ですが、いつまでもこのプロセスに頼っていると、どうしてもスピードが遅くなり、自然な表現からも遠ざかってしまいます。

上級者に近づくためには、英語を「外国語」として処理するのではなく、「直接考えるための言語」として使う感覚を育てる必要があります。つまり、頭の中で日本語を介さずに英語で思考する習慣を少しずつ身につけるのです。

実践方法は難しくありません。たとえば日常生活で「今何をしているか」を頭の中で英語にしてみる、街で見かけた出来事を英語で表現してみる、短い日記を英語で書くなど、小さな工夫で十分。大切なのは「日本語を経由しない」回路を少しずつ作っていくことです。

また、読解やリスニングの際にも「いちいち日本語に訳さず、英語のまま理解する」練習を意識すると効果的です。最初は違和感があっても、続けるうちに英語が直接イメージや思考と結びつくようになります。

英語で考える習慣を育てることは、語彙や文法の知識を「使える力」に変えるための最終段階とも言えます。中級者が停滞を打破し、自然でスムーズな英語運用に近づくためには、この思考の転換が欠かせません。

 

まとめ

英語学習の中級者が上級者への壁を突破するには、何も考えず「もっと勉強する」だけでは不十分です。

停滞を脱するためには、自分の学習を多角的に見直し、次のステージにふさわしい取り組み方へとシフトしていく必要があります。

  • 語彙力を強化して理解のスピードと精度を高める
  • 正確さを磨き直すことで基礎をより洗練させる
  • 知識を「使える力」に変えるために運用力を強化
  • インプット・アウトプット双方で量を増やす
  • 学習の幅を広げる
  • 日本語を介さずに思考する

上級者への道は決して近道ではありませんが、一歩一歩積み重ねることで確実に近づいていけます。どれか一つでも意識して取り入れるところから始めれば、あなたの英語学習は確実に前進していくでしょう。

 

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chaco@英語独学|note
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