ITTのTESOL120時間コースに合格したので、色々と情報を書いておこうと思います。
TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages)は、英語を非母語話者に教えるための教育分野のこと。とくに海外では、英語教師はTESOLのコースを修了している場合が多いです。
まぎらわしいものにTEFL(Teaching English as a Foreign Language)がありますが、これはいわばTESOLの一部で、外国で英語を教えることに特化しています。
日本で働くならTESOLのほうの修了書をもらうのがおすすめ。
TESOLのコースは色々なレベル帯が用意されていて、時間で分けられています。60時間のカジュアルなもの、120時間のスタンダード、180時間の特殊コース、などなど。
資格として重宝されるのは120時間以上なので、せっかく受講するのであれば120時間以上のコースにするのがおすすめです。
TESOLはオンラインでも習得可能。色々な機関で受講できます。
僕が利用したのはITTというところ。理由は次の3つ。
・安いから
・オンラインコーチングの内容が含まれていたから
この動画↓を見てITTの存在を知り、調べてみたら評判もよく(ただし悪質なネガティブキャンペーンをしている外国の方がひとりいる模様)、認定機関にも認められているようでした。
受講料金は教育機関ごとに違ってきます。たぶんITTはいちばん安いですね。AIを駆使して人件費を削っているためでしょう。僕が料金を支払ったときは運良くセール中だったので、1万円ちょいで120時間コースを受講できました。
コースの中身も提供機関によって若干違ってきます。僕がいちばんほしかったのはオンラインでのコーチングに関する内容。ITTの場合は一番安い120時間コースにこれが収録されていたので、ラッキーと思いここに決めました。
支払いは簡単です。画面右上の通貨表記をドルから日本円に変えて、後はネットショッピングと同じ要領。
最初にログインしてみて思ったのですが、ITTのサイトはUIが見やすい&使いやすいのが好印象。ゲームをクリアするような感覚で課題をこなせます。
受講内容は次のようなものでした。
・英文法
・フォニックスとリーディングの関係
・オンラインティーチング
・リスニングの訓練法
・スピーキングの教え方
・生徒のモチベーションを上げる方法
・仕事を獲得する方法
・ビジネスイングリッシュ
・レジュメの書き方
それぞれの授業の構成は、まず10分~20分ぐらいの動画があります。
残念ながら字幕はないので聞き取れないと厳しい感じ。音声スピードは遅いですが、話し手ごとに癖はあります。
続いて動画の下にちょっとした解説記事があります。内容的にはぜんぜん難しくないです。
確認問題はおもに動画のほうから出題されるので、リーディングよりもリスニングの能力のほうが要求される感じです。
この確認クイズが難関。なぜなら英作文しなくちゃいけないから。
選択式とかそういう楽な方式をなんとなくイメージしてたんで、かなりきつかったです。日本人の例に漏れず僕も英作文やスピーキングに苦手意識があるので、血の気が引きました。
しかも漠然とした設問がけっこう多い。個々の情報をピックアップしてそれを書けばいいというわけではなく(たまにそういう問題が出てくるとホッとする)、受け取った情報の抽象化が要求される感じ。
とくに一番最初のエッセイは大変。500~1000単語で書くことになります(文字数じゃなく単語数)。英検1級のエッセイが約200単語ですから500~1000単語の長さがわかろうというもの。なお単語数のカウントは人力ではなく単語数カウントサイトで行うのがおすすめです。
言ってみれば記述式になったTOEICみたいな感じでしょうか。TOEIC800点の読解&聴解能力と英検準1級の英作文能力があればなんとかなると思います。
動画視聴&解説文リーディング→確認クイズに解答。僕はこのペアを1日あたり1セットずつこなしていきました。およそ1ヶ月で終了。40~50時間ぐらいで終わった気がする。英作文の能力次第ですが、120時間もかかることはないと思います。
コースが全部終わったらメールで「コンプリートしたので採点してください」と送ります。
「TESOLとTEFLどっちの修了書がほしいですか?ちなみに39ドル払えば両方をあげます」と言われるので、自分の需要に合わせて選びましょう。
ちなみに僕はTESOLのほうを受け取りました。片方だけなら無料です。