Youtubeでネイティブの英語学習動画を見てリスニングしていたら、洋書学習についてのおもしろい動画を見つけました。
動画主が教えてくれるのは、洋書多読によって精読力や語彙力をも増やしていく方法です。
有益な内容だったのでここで紹介したいと思います。
マーキングを駆使して精読と多読を組み合わせよ
精読とは文章の構造をゆっくりしっかり理解し、わからない単語をいちいち調べながら進める読み方のこと。
一方多読とは、わからない箇所はそのまま飛ばしてどんどん先に進んでいく読み方です。
どっちが効果的なのかみたいな話はよく出てきます。
しかし動画主は精読と多読のどっちかではなく、両者を組み合わせることをおすすめしています。
どうやってふたつの読み方を融合させるのか?
基本的に洋書は多読モードで読みます。これは王道。わからない箇所に遭遇してもいちいち立ち止まったりせず、どんどん先に進んでとにかく量をこなすわけですね。
しかし動画主は、わからない箇所や難しい箇所に遭遇したらそこに線を引けというんですね。
とはいえ読書中はその意味を調べたり解釈したりはしません。あくまでも多読モードのまま、わからないところはスルーして(マーキングはしますが)どんどん先を読んでいきます。
チャプターを読み切ったら、そこで初めて線を引いた箇所について調べろと動画主はいいます。
わからない文章や語彙に出会うたびにいちいち立ち止まっては効果的な多読にならない。しかしわからない箇所をスルーしっぱなしでは精読力や語彙力が伸びていかない。
このジレンマを解決するには、多読のさいには線だけ引いておいて、後からチャプター単位で復習するという方法がベストなんですね。
こうして多読学習によって語彙力と精読力も身についていくというわけです。
単語単位ではなくセンテンス単位でマーキングせよ
動画主はさらに、単語にだけマークするのではなく、その単語を含むセンテンス全体をマークするように言っています。
こうすることで単語の生きた使い方がわかるんですね。コロケーションといったりもしますが、単語は文脈のなかで使われますから、その文脈ごと習わないと実践で使えるようにはならないんです。
そして後からその文章をノートやカードなどに書き出し、それを何度も読み返すのが最適な学習法とのこと。
1冊の本を読み終わるころには、読解力だけでなく単語や文法の力が圧倒的に伸びていくといいます。
動画主は言っていませんが、これは英会話や英作文の力にも直結すると思います。
アウトプットのためには良質なモデル素材のストックが欠かせないとよく言われますよね。お手本となる英文を集めるのが大変ですが、動画主の学習法を採用すれば、多読しているうちに英文のストックがどんどんたまっていくと思います。
僕もこれやってみようと思いました。
ただ僕の場合は内容的に面白かったり重要だったりする箇所に線を引くので、英文的に重要な箇所に線を引くときは別のマークや印を考えないといけないですね。
欄外に「英」の文字を書いてそこに丸印をつけるとかでいいのかもしれません。
どんな洋書を選ぶべき?
動画の前半ではどんな本を選ぶべきかについても語られています。
ポイントは次の2点。
・難しかったりつまらなかったりする本は投げ出してよい
まずどんなジャンルの本を読んでもいいということ。
読書=小説とか英語学習=英字新聞みたいな固定観念ってありますよね。海外でもこれは一緒なんだなと面白くなります。
でも実際には自分が読みたいジャンルを読めばいいし、その方が英語の上達も早くなるとのこと。
たとえば音楽が好きなら海外の音楽雑誌でもいいし、ゲームが好きなら洋ゲーの設定資料集でもいいんですよね。
難しい本に手を出さないという点も重要です。
多読はある程度スラスラ読める本を読まないと効果が出ません(だからある程度の英単語と英文法の勉強が先にきます)。
動画主はやはりGraded Readersをおすすめしています。非ネイティブ向けに文章をアレンジし、難易度別に名作を収録しているシリーズ。本屋によく置いてあるやつです。
つまらなかったらすぐに投げ出していい、というか投げ出すべきとも言われています。
途中で投げるのって意外と難しいですよね。なんか敗北感があって。でもつまらない本を読み続けるのって無駄ですからね。すぐ次にいって自分に合った本を探すのが吉です。
以上、洋書の読み方についてのネイティブ動画の紹介でした。
おすすめの洋書については以下の記事も参考にしてみてください。