いまさら英語を学習したいんだけど、中学と高校の英語ですらもうあんまり覚えてないな…どうやって復習するのが効果的なんだろう?
以上のような疑問にお答えして、この記事では、中学・高校英語の復習の効率的なやり方を解説してみようと思います。
早速ですが、やることは以下の4つでオーケー。
・発音トレーニング
・英文法
・英単語(ここにリーディングとリスニングも組み込む)
・瞬間英作文
以下それぞれのステップのやり方を解説していきます。
最初に発音トレーニングしておくと有利になる
まずは発音のトレーニングから初めてみましょう。
『英語耳』という超有名なテキストが明言しているように、発音の上達はスピーキングだけでなくリスニングにも、それどころかリーディングにも効いてきます。
したがって最初のうちに発音を身に着けておくと、その後の学習が効果倍増するんです。同じように英語を聞いたり読んだりしていても、発音が身についている人とそうでない人では、その学習から得られる効果が違ってくるんですね。
発音のおすすめテキストは『あいうえおフォニックス』。おそろしく評判のいい本です。
Youtubeに動画もあるのでこれを毎日1本のペースで見ていくのもいいでしょう。とくにLを解説した動画の有益性は異常。
ただし完璧主義になる必要はありません。
正しい発音ができなきゃ次のステップには進めないとかじゃないので安心してください。最初にざっと学習しておくだけでも大きな効果が見込めます。
英文法は解説書と問題集の2冊だけ
英文法は中学、高校それぞれ2冊だけでいいです。
英文法解説書と英文法問題集、この2冊を用意して学習していきます。中学レベルにぜんぜん自信がないという人は計4冊のテキストを学習することになります。
文法は解説を読んで理解しただけじゃ身につかないので、問題集を解いて身体に染み込ませていくことが重要です。
英文法の解説書は簡単なやつで十分。
本格的な文法書みたいなのを通読しようとしてもほぼ確実に失敗するかと思います。本格的な文法書を買ってもいいですが、それは辞書的に使うのが正しいやり方。英文法の基礎を固める段階では、簡単でわかりやすいテキストをざっと読んでいくのが王道です。
簡単な英文法書でざっと学習したら、次はドリル(問題集)に取り組みます。このステップは絶対に必要。
問題集は3周はします。間違えた問題にマークをつけて、そこだけ周回。もちろん間違えた箇所や苦手なパートの解説は熟読します(本格的な文法書の出番があるとすればここ)。
中学高校の英文法をそこそこ覚えているという人は、いきなり問題集を解く段階からからスタートしてもいいでしょう。
英文法のおすすめ参考書とその使い方については以下の記事で解説しています。
英単語は長文のなかで覚える(メインパート)
ここがメインパートになります。英単語を増やすことが重要というだけでなく、ここにリーディングとリスニングを組み込んでいるのがその理由。
英単語は基本的に長文のなかで覚えていきます。個別に覚えるよりもこっちのほうが長期記憶に残りやすく、単語のニュアンスも自然に身につくので。一見遠回りに思えるかもしれませんが、この方法がいちばん楽です。
テキストはZ界の「速読英単語」シリーズを使うとよいでしょう。英文法のステップをクリアしていれば、易しい長文はもう読めるはず。
ちなみに中学~高校レベルだけでなくTOEIC900点レベルまでこのシリーズを追っていくだけでなんとかなる。
これを使って、精読と精聴と音読(モデル音声使用)の三位一体学習をしていきます。ボキャビルに加えて長文読解とリスニングの力まで成長します。
この段階ではリーディングやリスニングの教材も基本これだけでオーケー。むやみに色んな参考書をやる必要はないです。
くわしい使い方は以下の記事で解説しています。
瞬間英作文でアウトプット回路を育てる
英文法をざっと理解し、英単語もそこそこ覚えたら、アウトプットの練習も取り入れていくとよいでしょう。
英語のアウトプット回路を鍛えるには瞬間英作文と呼ばれる方法が最強です。
中学レベルの易しい文章を瞬時に英訳していくトレーニング(紙には書かず、口頭でポンポン発話していきます)。アウトプット回路が発達し、インプットした情報が使える知識に変化します。
英会話(スピーキング)の基礎ができあがるだけでなく、英作文の力もこれによって伸びていきます。
普通の英作文テキストとかだと、やたら複雑な文章を英訳しなくちゃいけなくてストレスがすごいことになりますが(しかも紙に書くのがめんどくさい)、瞬間英作文ならほとんどストレスなくポンポンこなせます。だから初心者にもおすすめ。
瞬間英作文のおすすめテキストについては以下の記事を参考にしてみてください。
独学に自信がない人はスタディサプリを活用しよう
完全な独学には自信がないという人には、スタディサプリの利用がおすすめです。
スタディサプリはリクルート社によるWebサービス(オンライン予備校とも言われる)。一流の塾講師の授業を動画で見れるサービスで、受験生だけでなく社会人にも利用者は多いです。
国語、数学、世界史などおなじみの教科のなかに、英語もあります。これに取り組むとよいでしょう。
スタディサプリEnglishではないので注意。スタサプの英語関連はいろんなコースがありますが、「新日常英会話コース」とか「TOEIC対策コース」とかはここでは必要ありません。受験生向けの中学~高校コースを活用しましょう。
月額2000円ちょいで、もちろん英語以外の科目の講義も見ようと思えばいくらでも見放題です。
14日間の無料体験ができるので、まずはそれを試してみることをおすすめします。
スタディサプリの公式サイトをチェックする>> 受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
TOEICを活用してモチベーション維持
独学で漫然と英語を勉強していると、手応えがなくなってモチベーション切れになることもあるかと思います。
モチベーション維持のために短期的(半年~1年)な目標を置いて、それをモチベーターにするとよいでしょう。おすすめはTOEICテストの活用です。
TOEICはイメージに反して英語の基礎力を測るのに適したテストです。中学~高校英語のやり直しがそのままスコアアップに直結するので、やりがいもあるはず。
TOEICのスコアは世間的にもかなりの威力を発揮するので、有益性もあり。
最終的には600点を目指してみるのがよいでしょう。
まとめ
最後にざっくりとおさらいしておきます。
・英文法は解説書と問題集の2冊
・英単語は長文で覚える(リーディングとリスニングをここに組み込む)
・瞬間英作文でアウトプット回路を育てる
・完全な独学に自信のない人はスタディサプリ(中学・高校コース)を活用
・TOEICをモチベーターにする