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シャドーイングと音読に最適『英検1級 英作文問題完全制覇』【使い方】

ジャパンタイムズが出している『英検1級 英作文問題完全制覇』という参考書をご存知でしょうか。これが非常に使えます。

シャドーイング、音読暗唱、長文ライティング。あらゆる用途を満たしてくれる超有能な英作文テキストです。

 

以下この参考書を、3つの長所に焦点を当てて紹介してみたいと思います。

・前半は短いコンテンツブロックに分かれているので繰り返しのシャドーイングや音読に最適
・後半は英語の長文ライティングの組み立て方が身につく
・英文の難易度がちょうどいい感じ

関連:音声付きの英語テキストおすすめ7選【音読やシャドーイングに効く】

前半はシャドーイングや音読に最適

この参考書の特徴のひとつに、コンテンツブロック形式があります。

長文がぶわーっと掲載されているのではなく、分野別に一つのパラグラフ(段落)を抜き出してきてそれを一単位として掲載しているんです。音声もブロックごとに区切れています。

参考までにいちばん最初のコンテンツブロックを引用してみましょう。

A Consequence of an aging population is that more people need medical care. However, countries like Japan with aging populations are not equipped to deal with an increased demand for costly healthcare. This is a huge problem because there are not enough medical staff and not enough funds to hire them.

(『英検1級 英作文問題完全制覇』より)

こういうのが全部で212個あります。

なぜこの形式が優れているかというと、短い分繰り返しの学習がしやすく、シャドーイングや音読に最適なんですね。

長文をまるごとシャドーイングや暗唱したりするよりも圧倒的に負荷が下がるからです。本書をシャドーイング用の教材としておすすめする理由の一つがこれです。

関連:シャドーイングしても効果が出ない?【科学的に正しい方法を紹介します】

本書はCDは付属していませんが、ウェブサイトから音声をダウンロードできます。もちろん無料。操作も簡単です。

 

後半は英語の長文ライティングの組み立て方が身につく

本書の後半はふつうに長文が掲載されています。

ここでは英語のエッセイの構造が身につきます。

英語の長文エッセイって従うべき構造があるんですよね。アカデミック・ライティングとか呼ばれたりもするのですが、簡単にいうと以下のような構造です。

・メインとなる主張
・理由1
・理由2
・理由3
・主張の繰り返しで締めくくり

英検の英作文問題はこのアカデミック・ライティングの形式を課してきます。

この参考書はそれに対応していますから、本書を学習することで英文エッセイの書き方が体得できるのです。

 

コンテンツブロックを再利用しているから復習になる

本書の長文編では前半のコンテンツブロックを再利用しています。というか、後半の長文から段落を抜き出してきたのが前半のコンテンツブロック編だったのですね。

だから後半の長文に取り組むと、前半で学習した内容を復習することになり、より深く英文の構造が身につきます。

最終的には長文のほうもシャドーイングと音読の教材にしてしまいましょう。

長文の構造(アカデミック・ライティングの形式)を意識しつつシャドーイングや音読を繰り返すとより効果的です。しっかりした論理構造の長文を組み立てる基礎力が身につきますよ。

 

英文の難易度がちょうどいい

英検の英作文テキストには旺文社の『英検1級英作文問題』という有名なものもあります。こっちが公式。

僕もまずこっちから取り組み、かなりの時間を費やしました。

しかし後で知ったのですが、この公式テキストはあんまり評判がよくないんですよね。それというのも英文が無駄に高度で、実践的じゃないらしい。

一方でジャパンタイムズの『英検1級 英作文問題完全制覇』のほうは英文が易しく、習得も応用も簡単にできるといわれています。

もっと早く知っておけばよかったという感じですが、今から学習する人はこっちにしたほうがいいと思います。

公式のほうはただ長文が掲載されているだけでコンテンツブロックのような形式もありませんから、その点からしても、シャドーイングや音読で使うには『英作文問題完全制覇』のほうがいいですね。

『英検1級 英作文問題完全制覇』シリーズは2級や準1級も出ていますから、1級がきついという人はそっちから始めるといいでしょう。

ちなみに高校卒業ぐらいのレベルが英検2級、大学レベルが英検準1級です。

TOEFLの参考書とかを使っちゃ駄目なの?

TOEFLはアメリカの大学キャンパスで使われるような日常会話が内容のメインになっています。それに対して、英検はもっとアカデミックで学術的な内容ですね。

自分に必要となるほうの教材を使えばいいと思います。

どっちでもいいという人にはやはり英検をおすすめします。アカデミック・ライティングの形式を習得すると、英語分野にかかわらずものすごく役に立ちますので。

論理的に話を組み立てたり文章を書いたり、そういう基礎的な能力が副次的に伸びていくのが大きいです。

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