今回は中学生や高校生向けに学校英語の攻略法を解説してみたいと思います。
学校の英語はどうやって勉強したらいいのでしょうか?この記事で紹介するのは、シャドーイング(音読)を中心にした全ジャンル一体化学習です。
僕は中学生のころ50点満点のテストで20点を取るぐらい英語が苦手でしたが、中学3年のときにコツをつかみ、高校ではほとんどいつも偏差値が70を超えていました。
「音読」がそのコツなのですが、この音読をふくめて、あらゆる英語学習をひとつの勉強に集約してしまうのが手っ取り早い方法です。
英語といっても色んな要素がありますよね。リーディング、リスニング、英単語、英文法、などなど。それぞれを個別に勉強するのは効率が悪いんですね。一つの英語学習ですべての能力が一気に伸びていくのが理想なわけです。
そこで、あらゆる要素を教科書学習に集約することをおすすめします。
英文法、英単語、単語の発音とアクセント、リーディング、リスニング、英作文、すべての力を教科書学習でいっぺんに上げていきます。
なぜ教科書を使うかというと、どうせ学校で教科書を学習することになるからです。別個の教材を用意するよりも、いつも学校で使っているものを活用したほうが楽ができます。
それでは具体的な学習方法について解説していきたいと思います。
予習は英単語と英文法と精読を軽く
授業前の予習は適当で大丈夫です。「こんなのが出るんだな」とか「ここがわからないな」と確認しておくぐらいで十分。
ノートとか用意する必要はありません。
ちなみに慣れてくると授業中に予習ができるようになります。
授業中は精読と英文法
ここで英文の理解を完璧なものにします。とくに英文法はここで完全に習得を目指します。英単語もすべて意味を調べ、わからない箇所がゼロという境地を目標に。
理解できない箇所があったらそこだけ先生の解説を集中して聞きましょう。あるいは英語が得意なクラスメイトに聞くのもいいと思います。
教科書にはどんどん書き込みしていきます。
重要な熟語にはアンダーライン。わかりにくいアクセントの単語にはアクセント部分にマーク。難解な修飾関係は線で結んで視覚化。長すぎる文章は意味のかたまりごとにスラッシュで区切る、などなど。
後でシャドーイングや音読をするとき、この書き込みが活きます。
英単語や熟語はノートに繰り返し書いて暗記するとよいでしょう。これも授業中にできることですよね。
学校の授業は集中すればするほど得です(どうせ他にすることはないのだから)。後はシャドーイングと音読で習熟度を上げるだけ、という地点にまで授業中にもっていくのが理想です。
さすがに授業中に勝手に音読とかするわけにはいかないですから、これは家に帰ってからやることになります。
復習はシャドーイング(音読含む)を中心に
ここで英単語の発音が身につき、リーディングとリスニングの力が爆伸びします。復習は絶対に欠かせません。予習とは異なり、復習はかなり力を入れて行います。
重要なのは教科書の音声を入手すること。これを利用したシャドーイングがメインになります。
シャドーイングというのは、モデル音声にしたがってほぼ同時に英語を発話していくトレーニング法のこと。最強の外国語学習法のひとつとして知られます。
授業中に完璧に理解した英文を、シャドーイングで仕上げます。5回から10回ぐらい繰り返すだけで十分。
最初は教科書を見ながら同時に読み上げていきます(これが音読学習)。2~3回したら慣れると思うので、4回目あたりからはテキストを見ないでモデル音声を真似して発話していきましょう(これがシャドーイング)。
ここまで習熟したセクションは普通のリスニングの教材にもなります。通学中とかに聞き流す音声はこれにしてください(新規の音声を聞くよりも効果あります)。
音読による英文暗唱の題材もこれでオーケー。なんども繰り返し音読して英文をまるごと暗記してしまいましょう。100回ぐらいで暗記できるはず。1日10回音読して10日で仕上げるイメージです。
学校英語は実践英語の土台になる
以上のシャドーイング中心の学習によって、リーディング力とリスニング力が上がるのはもちろん、英作文や英会話のための基礎力も伸びていきます。
よく学校英語は役に立たないという人もいますが、それは嘘です。学校英語は実践英語が伸びていくための土台として機能しますし、基礎ができていると学校英語を超えたレベルへの接続も楽になります。
学習法さえ正しければ、勉強して損することはないので安心してください。