シャドーイングから効果を引き出す方法【簡単な教材を使いましょう】

シャドーイングの効果がすごいらしいけど、正しい方法とかあるのかな?自分のやりかたで合ってるのかイマイチ自信がないんだけど…

英語学習には色々な方法がありますが、そのなかでも最強と目されているのがシャドーイングです。

シャドーイングとは、元々は通訳者が行っていたトレーニング。聞こえてきた音声とほぼ同時に、その音声を繰り返して声に出すトレーニングです。ネイティブの音声にぴたっと影のように寄り添うことから、シャドーイングと名付けられました。

このシャドーイングが、通訳者だけでなく、あらゆる英語学習者に効果的な学習方法であることが判明してきています。

ただシャドーイングの効果を引き出すには押さえておくべきポイントがいくつかあるんですね。ここを外すとあまり効果が出ず、続けるのもきついと思います。

以下、第二言語習得研究において科学的に効果が実証されたトレーニング方法を紹介します。

そもそもシャドーイングって本当に効果ある?

まずはシャドーイングの効果について確認しておきましょう。

シャドーイングの効果とは何か?門田修平の『外国語を話せるようになるしくみ』(サイエンス・アイ新書)では、次の4つの効果が指摘されています。

・インプット効果
・プラクティス効果
・アウトプット効果
・モニタリング

インプット効果は情報を受け取る能力を上昇させる効果です。具体的にいうとリスニングですね。シャドーイングによってリスニング能力がアップします。

プラクティス効果は知識の自動化のこと。英語の知識があるだけではペラペラ英会話できたりしませんよね。水泳の知識があるだけでは泳げないのと同じです。頭のなかにある知識を、実践で使える技術にまで高めること。これがプラクティス効果です。

アウトプット効果は出力の力を向上させる効果のこと。具体的にはスピーキングです。シャドーイングによって発音などのスピーキング能力が目立って向上します。

モニタリングは自分の脳力を客観的に認識すること。シャドーイングはモニタリング力の向上につながり、英語学習が効率がアップします。

このように、シャドーイングによって英語力が総合的に伸びていきます。これが最強の学習法ともいわれる理由ですね。

では次に、シャドーイング学習においてもっとも重要ともいえる教材選びについて解説します。

自分のレベルよりも低いレベルの教材を選ぶ

まずは教材選びから。これがむちゃくちゃ大事です。

重要なのは、自分のレベルよりも低いレベルの教材を選ぶこと。次の3つを満たす教材を選ぶようにします。

・英文がほぼ完全に理解できる
・知らない単語がほとんどない
・音声スピードが速すぎない

ちょっと簡単すぎるかなぐらいのテキストでいいくらいです。たとえば高校生でしたら中学生の英語教科書でもいいですね。大学生でもまずは中学生のテキストから始めてもいいかも。

社会人でもたとえばTOEICのリスニング教材はレベルが高すぎると思います。最初は学生用のテキストを利用したほうがいいです。

自分のレベルより低いレベルの教材を使うこと。これの重要性は第二言語習得研究で科学的に実証されています。ここを間違えるといくら努力してもいまいち実力が伸びなかったりするので、注意しましょう。

なるべく興味のもてる文章を使うことも重要ですね。まったく興味のない話題だと飽きてしまいますから。

では次に実際のシャドーイングのやり方を説明します。

効果的なシャドーイングの方法

まずはテキストをリスニング

教材が決まったらさっそく音声を聞いていきます。

しかしまだシャドーイングはしません。リスニングだけです。ここで文章の意味や単語の発音をざっと確認しておきます。

知らない単語があったら意味をチェックしておきましょう。意味のとりにくい文章があれば和訳を確認して構文を把握します。

理解できない単語や文章がしょっちゅう登場するテキストはシャドーイングの教材として用いるのはレベルが高すぎるので、他の教材に変えるのがベストです。

リスニングは1回か2回でオーケー。あくまでも全体をざっと確認するための作業です。

次にテキストシャドーイング

リスニングでざっと英文の内容を確認したら、次は自分でも声を出して読んでいきます。

といってもまだ完全なシャドーイングをするのではなく、文章を目で追いながらシャドーイングします。これをテキストシャドーイングと呼びます。

いわばウォーミングアップみたいな段階ですね。いきなり音声のみのシャドーイングをしようとすると無理ゲーになるので、まずはテキストを頼るんです。

テキストシャドーイングも1回か2回繰り返せば十分です。

いよいよシャドーイングへ

ここで初めて本当のシャドーイングへ突入します。

音声を聞きながら、それに背後から寄り添うように音読していきます。もちろんテキストは見ません。

テキストシャドーイングに比べると、音声についていくのが難しいと思います。ところどころでミスるのは当然。気にせずにどんどんシャドーイングしていきましょう。

最初は音声を追うのに精一杯で内容は頭に入ってこないと思います。それでオーケー。慣れてくれば自然と内容にも目が行くようになり、並列処理の能力が上がっていきますので。

シャドーイングのコツは「ものまね」です。発音だけでなくリズムやイントネーション、音の強弱などすべてものまねしましょう。自分がその話し手になっているつもりで、話している場所や環境までイメージするのがいいです。ものまねするほどシャドーイングの効果はブーストします。

後はこのシャドーイングを繰り返すだけです。最低でも5回は繰り返しましょう。シャドーイングの繰り返しによる実力の伸びは、5回までは急激なものになると確認されているからです。

文章全体をよどみなくシャドーイングできるようになったら、その文章での学習は完了です。

 

さらにシャドーイングをくわしく知りたい人には、門田修平『外国語を話せるようになるしくみ』がオススメです。

この記事では僕が普段からやっている方法に寄せてシンプルな方法を紹介しましたが、本書ではより高度な方法までくわしく載っています。

意欲のある人は参考にしてみるといいでしょう。

まとめ

最後に内容をまとめておきます。

・シャドーイングにはインプット、アウトプット、プラクティス、モニタリングの4つの効果がある
・シャドーイングの教材には今の自分よりも低いレベルのものを選ぶ
・まずはリスニング、次にテキストシャドーイングをして、それからシャドーイングに取り掛かる
・シャドーイングは同じ文章につき最低でも5回は繰り返す
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